2013年05月03日

サバダカラ

sabadakara.jpg
サバダカラ
Bistolida hirundo neglecta
ケープダカラ亜科 スソヨツメダカラ属
分布:房総半島以南
一般的なサイズ:13〜20mm
レア度★★★★


●めんどくさいので後回しにしてきたのをそろそろやらないと。この仲間は、三浦・房総ではサバダカラ、ニセサバダカラホンサバダカラとよく似た仲間が3種類あって、最初のうちは見分けがつきにくいかもしれません。
●サバダカラは、ちょっと寸詰まりで樽形なのが特徴。サイズはメダカラくらいだし、目立つ特徴があるわけでもなくちょっと地味なんですが、サバ三姉妹の中では比較的よく見つかる方です。何回かタカラガイ拾いに行けば巡り会えるでしょう(といっても僕はなぜかここ1年拾ってませんが)。
●こういう数が少ない種類のタカラガイは、ある程度打ちあがる場所が限られてきます。広い浜では全然拾えなくて、磯浜の間にある小さい砂浜の貝だまりを根気よく探すしかありません。
sabadakara2.jpg
最初の写真はわりあい状態がいいものなので、表面に滑層が残り、その上にまた黒褐色の斑点が乗っていますが、打ち上げでスレてくるとやや色が明るくなって茶色い地肌が出てきます。この写真では上の2つとか左下のやつとかがそう。普通、タカラガイの場合は新鮮な方が見分けやすいのですが、サバシリーズの場合は少しすり減ったくらいのほうが特徴がはっきりしてきます。サバダカラは上にほぼまっすぐの白帯、下にへの字型というか猫のカギしっぽみたいな白帯が出ます。ただし模様には変異が大きいようです。
sabahikaku.jpg
あとから出てきますが、ニセサバダカラ、ホンサバダカラとの比較です。細かく言えば歯列も違うらしいんですが、摩耗した打ち上げの場合は歯列での区別は難しいです。
sabadakara3.jpg
慣れてくるとサバダカラはずん胴だから簡単、とか思ってたら、こういうのが出てきて困る。サバダカラにしては前後の絞り込みが強くて、樽型になってません。ひょっとしてホンサバ? と思って博物館で見てもらったら、ひと目で「サバですね。ホンサバは模様がしっかり分かれてますから」ということでした。




posted by Yasuhisa Ueda at 14:48| Comment(5) | TrackBack(0) | 三浦・房総の貝殻図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは〜初めまして

三浦・房総の貝殻図鑑(やや房総寄り?)いつも参考にさせていただいております
つい先日、千倉のカフェで上田さんの話をしたところ〜あの人は凄いよ!との言葉が返ってきました

サバ系統は、擦れたものの採集ばかり…なかなか同定する気にもならなかったんですが、今回詳しく紹介されていて、とても分かりやすかったです
今後の採集が楽しくなりそうです
Posted by ダカラ★ at 2013年05月12日 08:10
ありがとうございますー。いやちっともすごくないです。僕が三浦と南房総で拾ったのは、ほとんどこれで終わりです。あとはカバフの幼貝っぽいのと、ツマベニくらいかな。
ツマベニはあとから追加するかもしれませんが。

僕は以前は横浜や八王子在住だったので三浦半島にもよく行ってましたが、今は木更津なので南房総がメインになってしまいました。三浦は拾ってる人多いし。
南房総は、一時は地元でタカラガイ拾いがすごく流行ってたんものの、最近はそれほどでもないみたいです。

サバ系は、潮騒ガイドブックを見るとこのほか横から見た背中の盛り上がり具合も違うようです。また並べてみようかと思います。
というかそろそろタカラガイ以外の貝もやりたいっす。
Posted by うえだ at 2013年05月12日 10:54
上田さんは木更津ですね(^^)
私は銚子方面ですので、なかなか南房総まで行くのが大変です

良く皆さんの話を聞くと「最近は貝が減った」と聞きますが、その点はどうなんでしょう?(量的に?種類的に?減っているのでしょうか?)

タカラガイ以外の貝もよいですね(^^)
楽しみにしています
Posted by ダカラ★ at 2013年05月14日 06:04
全体的に見ればかなり減ってると思います。地元の人に昔の話を聞くと、みんな「昔はもっと貝が寄ってた」っていいますね。
館山あたりでは、昭和40年代頃までは、拾った貝殻を定期的に買い取りに来る業者がいたそうです。こないだ、その頃拾った昔の貝殻をもらいましたが、今じゃめったに拾えないベニガイが入ってました。

そこまで昔でなくても、たとえば僕が拾い始めた10年くらい前と比べても、タカラガイの数は減ってます。白浜根本海岸なんかは、前は種類を問わなければほとんど一歩も動かずに100個くらい拾えそうなほどだったけど、今は全然なので、南房総行ってもスルーしたりします。

ウミナシジダカラやアジロダカラのように、種類によっては最近になってよく拾えるようになったのもあります。温暖化の影響かもしれません。その点では種類は増えてるのかも。こないだは漁港でガンゼキボラ拾いました。

南方系のものはその年の黒潮の具合とか水温の変化にもよるので振り幅が大きいでしょうね。
Posted by うえだ at 2013年05月14日 07:31
こんばんは〜なるほどです(^^)
たしか…私が拾い始めた2009年は、根本キャンプ場の潮が引くと現れる海岸で、拾えきれないほど打ち上がっていたことがありましたが…その後、そのような光景はみられませんでした
そう考えると貝自体が減っているんでしょうね

そうなると黒潮頼みですかね 
今年はまだ水温が低い状態なので…どうでしょう? 年間の水温の状態と貝の量と振り幅
を確認するのも面白そうですね

長々とありがとうございました
Posted by ダカラ★ at 2013年05月15日 00:07
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