2012年06月28日

ヤクシマダカラ


yakushima1.jpg
ヤクシマダカラ
Mauritia arabica asiatica
タカラガイ亜科 ハチジョウダカラ属
一般的なサイズ:50〜70mm
分布:太平洋側・房総半島以南/日本海側・山口県以南
レア度:★★★★

●三浦房総で拾えるタカラガイの中では最大の種類。大きいものは7センチを超えます。背中には虫食い状の細かい模様があって、これをアラビア文字にたとえた学名が付いています。
●ヤクシマはもちろん屋久島。ただこれは特定したものではなくて、南の海のイメージから付けられたものだそうです。実際、三浦房総では10回通って1個拾えるかどうか、というくらいですが、南に行けばごく普通種。屋久島でなくて潮岬あたりでもごろごろ転がっていて一番目に付くほどで、なんだかうれしいというよりがっかり。
●僕は8年ほど前に最初に拾いに行ったときにいきなり見つけて、おかげで貝にはまりました。でも2個目を拾ったのはずっとあと。最初の写真は、実はつい最近台風が通り過ぎた日に拾ったものですが、割れてないのはこれでやっと5つめです。幼貝はわりと見かけるんだけど、こちらでは成長途中で力尽きてしまうのが多いみたい。以前千葉県博にわからない貝の種類を聞きに言ったとき、小学生がピッカピカのを持ってきててすごくうらやましかった。
●このくらいになると、拾えるかどうかは運次第。きれいなのは波打ち際で見つかることが多いそうで、そうなると目立つので早い者勝ちですが、海が荒れたあとは貝だまりよりもずっと上の方に転がってることもあります。
yakushima3.jpg
最初の写真の個体。まだ完全な成貝じゃなくて、螺塔が少し突き出てます。ヤクシマダカラの場合は成長してもかなり遅くまで螺塔が残っているようです。
yakushima2.jpg
今まで拾った南房総産のヤクシマダカラ。あともう一つあるんだけどどっかにまぎれて見つかりませんでした。右のが一番最初に拾ったやつ(65mm)。でかすぎるせいか、たいていはすぐにボロボロになっちゃう。奥のは未成貝で、波のような模様が背中に広がっていますが、成貝でもすり減るとこういう模様が出てきます。両サイドには大きな黒斑があるのも特徴。
yakusima2.jpg
南紀で2時間ほどの間に拾った収穫の一部。紀伊半島以南だったら状態さえ問わなければいくらでもあるという感じです。高知の足摺岬に行ったときには、商店街の食堂で植木鉢の中に敷き詰められてました。

■似ているもの:
成貝ではこんなでかいのはないので見間違いようがありません。ホシキヌタもかなり大きくなるものの、色合いが全然違います。
幼貝だとハチジョウダカラの幼貝と見分けるのがかなり難しい。ハチジョウの方がちょっと赤茶色っぽくて模様が大ざっぱな感じはしますが、僕も自信持って断定ができません。成貝になれば全然違いますが、ハチジョウダカラの成貝は南関東では見つかってないんじゃないかな。


posted by Yasuhisa Ueda at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 三浦・房総の貝殻図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック