2013年07月28日

クロマドボタル (千葉県木更津市)

だいぶさぼっているうちにとっくにホタルの季節は過ぎてしまいました。しばらく仕事にはまっていたので久々に裏の田んぼを見に行ったけど、もうヘイケボタルが数匹飛んでるくらいです。

でも、今夜は別のホタルが目当て。クロマドボタルです。懐中電灯を消してじっと草むらの暗闇を見ていると、かすかに光っているのが見つかります。ヘイケボタルよりもずっと暗く、点滅もしません。
kuromado.jpg
光っているのはこれ。ゲッと思うかもしれませんが、幼虫なのでしょうがない。尾端の白い部分が発光器です。ゲンジにしてもヘイケにしても幼虫はこんなもんです。クロマドボタルは陸生だからちょっと違いますが。
kuromado2.jpg
クロマドボタルは、陸生のホタルの中では普通種ですが、光が弱いから、夜歩いていてすぐ見つけられるほどではありません。うちの近所のように、懐中電灯が必要なほど夜が暗い場所でないと無理でしょう。しかもよく動き回る上、危険を感じると光らなくなっちゃうので、なかなか写真が撮れません。去年から4回目にしてやっと撮影できました。

クロマドボタルの場合、成虫は雄がかすかに光る程度だそうです。ゲンジやヘイケの幼虫や蛹、卵まで光るというのも不思議だけど、成虫がほとんど光らないのに幼虫だけちゃんと光るのはどういう意味があるんだろう。
aburaz.jpg
おまけ。クロマドボタルを見に行こうと玄関先を出たら、庭のスモモでアブラゼミが羽化してました。
posted by Yasuhisa Ueda at 23:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 昆虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月05日

ホンサバダカラ

honsaba.jpg
ホンサバダカラ
Bistolida ursellus
ケープダカラ亜科 スソヨツメダカラ属
分布:房総半島以南
一般的なサイズ:13〜18mm
レア度:★★★★★


●サバ三姉妹の中では一番少ない種類。僕は南房総では2個だけです。
●大きさはニセサバダカラと同じくらい。外形は前後が絞り込まれて、少し突き出した感じになります。生きているときには背中にメダカラのような斑紋が出て、全体にも小さい斑点が散らばるようです。上の写真でも少し残っています。ただこれ以上状態のいいのを拾ったことがないのでよくわからん。
●腹側の「歯」はほかの2種類よりも長く伸び、特に外唇側後方(上の写真では右上)は背中からも見えるほどになるそうですが、僕が持ってるのはスレてるのでそこまではっきりしてません。ただ軸側前方(上の写真では左下)も歯がニセサバより長いように見えます。
●やっぱり打ち上げでは歯列はすり減ってわかりにくいので、結局は背中の模様で区別するのが一番簡単だったりして。ホンサバでは模様がはっきり3つに分かれます。サバダカラが黒い地色に白いラインが入っているようなのに対して、ホンサバでは白い地色に茶褐色の模様が乗っている感じです。
honsaba2.jpg
すり減った状態では、模様が明るい茶色になってきます。以前の学名はcoffeaとされていましたが、コーヒー色からきたのかも。右上のは潮岬で拾ったものです。
posted by Yasuhisa Ueda at 14:04| Comment(4) | TrackBack(0) | 三浦・房総の貝殻図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月04日

ニセサバダカラ

nisesaba.jpg
ニセサバダカラ
Bistolida kieneri depristeri
ケープダカラ亜科 スソヨツメダカラ属
分布:房総半島以南
一般的なサイズ:13〜18mm
レア度★★★★


●ニセとかモドキってかわいそうな名前ですよねえ。こっちの方がサバダカラよりも少ないくらいなんだけど。南房総で今まで拾った数では、サバダカラが15個、ニセサバダカラが11個、ホンサバダカラが2個。
●サバダカラよりは平均すると少し小さいようです。模様はフクザツ、というか子どもの落書きみたい。輪郭はサバダカラに比べるとやや細く、つるんとした卵形っぽくなります。あんまりたくさん拾ってないので断言はできませんが、スレてもサバダカラほどには赤茶色にならず、黒っぽい感じです。いずれにしてもこの仲間は打ち上げでも特徴のある模様が消えずに残っているのがうれしい。生きているときの前方(細い方)を下に向けて置いたとき、右下に窓のように白斑が現れるのが特徴です。
●腹側は白く、サバダカラに比べると真ん中より少し上の部分で軸側の歯の刻みが長くなります。
●上の写真では、黒い帯のように直線的な模様が出ていますが、これは表面だけでスレると消えてしまうから当てになりません。
nisesaba2.jpg
スレたほうが模様ははっきりしてきます。背中側から見て、前後四隅に黒斑が出るのはスソヨツメダカラ属共通の特徴です。この属の代表になってるスソヨツメダカラなんかはその特徴からきた名前ですが、残念ながら僕はまだ見つけてません。
posted by Yasuhisa Ueda at 03:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 三浦・房総の貝殻図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月03日

サバダカラ

sabadakara.jpg
サバダカラ
Bistolida hirundo neglecta
ケープダカラ亜科 スソヨツメダカラ属
分布:房総半島以南
一般的なサイズ:13〜20mm
レア度★★★★


●めんどくさいので後回しにしてきたのをそろそろやらないと。この仲間は、三浦・房総ではサバダカラ、ニセサバダカラホンサバダカラとよく似た仲間が3種類あって、最初のうちは見分けがつきにくいかもしれません。
●サバダカラは、ちょっと寸詰まりで樽形なのが特徴。サイズはメダカラくらいだし、目立つ特徴があるわけでもなくちょっと地味なんですが、サバ三姉妹の中では比較的よく見つかる方です。何回かタカラガイ拾いに行けば巡り会えるでしょう(といっても僕はなぜかここ1年拾ってませんが)。
●こういう数が少ない種類のタカラガイは、ある程度打ちあがる場所が限られてきます。広い浜では全然拾えなくて、磯浜の間にある小さい砂浜の貝だまりを根気よく探すしかありません。
sabadakara2.jpg
最初の写真はわりあい状態がいいものなので、表面に滑層が残り、その上にまた黒褐色の斑点が乗っていますが、打ち上げでスレてくるとやや色が明るくなって茶色い地肌が出てきます。この写真では上の2つとか左下のやつとかがそう。普通、タカラガイの場合は新鮮な方が見分けやすいのですが、サバシリーズの場合は少しすり減ったくらいのほうが特徴がはっきりしてきます。サバダカラは上にほぼまっすぐの白帯、下にへの字型というか猫のカギしっぽみたいな白帯が出ます。ただし模様には変異が大きいようです。
sabahikaku.jpg
あとから出てきますが、ニセサバダカラ、ホンサバダカラとの比較です。細かく言えば歯列も違うらしいんですが、摩耗した打ち上げの場合は歯列での区別は難しいです。
sabadakara3.jpg
慣れてくるとサバダカラはずん胴だから簡単、とか思ってたら、こういうのが出てきて困る。サバダカラにしては前後の絞り込みが強くて、樽型になってません。ひょっとしてホンサバ? と思って博物館で見てもらったら、ひと目で「サバですね。ホンサバは模様がしっかり分かれてますから」ということでした。


posted by Yasuhisa Ueda at 14:48| Comment(5) | TrackBack(0) | 三浦・房総の貝殻図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月30日

ヒメハラダカラ

himehara1.jpg
ヒメハラダカラ
Erronea hungerfordi hungerfordi
ケープダカラ亜科 ナツメモドキ属
分布:房総半島以南
一般的なサイズ:30mm〜35mm
レア度:★★★★★


●イチジク型が特徴的な中型のタカラガイ。腹側はピンク色を帯びていますが、打ち上げで古くなるとだんだん白くあせてきます。写真はまともなように見えるかもしれませんが、ひと皮むけてしまった状態。新鮮ならもう少し腹側の色も濃いんじゃないかと思う。なんせいままで2つしか拾ってなくて、もう片方はボロボロガスガス。
●もともと水深30mくらいの深い場所に生息しているため、打ち上げで採集できること自体が珍しいようです。三浦半島では打ち上げで拾ったという話は聞いたことがなく、葉山しおさい博物館の潮騒ガイドブックにも打ち上げ個体は出ていません。タコツボなどの漁労屑探した方が確実なんでしょう。御前崎近辺ではたまに拾えるみたいです。
●これもヒメハラという名が付くものの、ハラダカラとは亜科からして違います。
himehara2.jpg
同じ個体。横には黒斑が散らばっています。

■似ているもの
ありません。こういうイチジク型のタカラガイは、南関東ではほかにないので見分けやすいでしょう。

posted by Yasuhisa Ueda at 19:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 三浦・房総の貝殻図鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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